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Monthly Report! topics & recommend! vol.44【博多座11月公演『夫婦漫才』開演!あらすじから気になる舞台裏まで主役の二人にインタビュー!/博多座】

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昭和を生き抜いた夫婦の愛の物語!


博多座の11月公演は、いよいよ初日を迎えた、俳優・豊川悦司の原作でテレビドラマでも話題になった『夫婦漫才』。演出家としても高い評価を受けるラサール石井の演出と個性派俳優としても活躍するイケテツこと池田テツヒロの脚本で舞台化します。今回は主演の信子役を演じる大地真央と、信子の夫・伸郎役を演じる中村梅雀、二人の“ノブ”のインタビューをお送りします!

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2014年『夫が多すぎて』(シアタークリエ)以来の夫婦役での共演となる大地真央さんと中村梅雀さん。

 

いつも俯瞰から見ている緻密さと余裕、
追求心が素晴らしい

Q.以前にも夫婦役で共演されているお二人ですが、その時のお互いの印象からお聞かせください。

〈大地真央〉 私、同い年なんですよね、梅雀さんと。でも、梅雀さんは稽古場でぴょんぴょん飛び跳ねていらして、すごいパワフルで…。お芝居ももちろんなんですけど、持ってらっしゃる個性っていうか、雰囲気がさすがだなって…。

〈中村梅雀〉 子どものようにね。(笑)

〈真央〉 もちろん台詞もばっちり入っていらっしゃいましたし、本当に素敵な方だなと思いました。

——梅雀さんにとって真央さんの印象は?

〈梅雀〉 真央さんは、やっぱりそのストイックなまでの入り込み方がすごいな、と思いましたね。真摯な姿勢、衣裳でもほんの1cmの狂いを直していく姿勢はさすがですよ。たとえば、台本の読み込みに関しても、さまざまな先読みをしてらして、いつも総合的に俯瞰から見ている、その緻密さと余裕...いや、余裕というよりも追求心ですね。これがやっぱりすごい! なのに共演者に対してやりにくさが全然ない。ノリがお互いに良くなっていくっていう、相性もあるのかもしれないけれど、すごく楽しくて…。

——梅雀さんは江戸っ子ですよね。お芝居は大阪のお話ですが、大阪弁はどうですか?

〈梅雀〉 実は僕は大阪弁がトラウマ的に苦手なんですけど、今回は真央さんが相手だったから、なんとかがんばってみようと思ったんです。

〈真央〉 でも、さすがですよ。私は関西出身ですけど、それでも字で読むと「あれ?」ってノッキングするんです。どっちだったかな?とか。それを、「完璧」とは言いすぎですけど(笑)、本当によくここまでやってらしたんだって。

〈梅雀〉 でもね、稽古に入ってすぐで立ち稽古になったところで、漫才の場面になった途端、ごっちゃごちゃになっちゃって…。

〈真央〉 逆にほっとしました(笑)。私だってそうですから。

〈梅雀〉 何かアドリブ言おうとすると、もう言葉がおかしくなっちゃうんですね。

〈真央〉 本当に回数重ねることが大事なんだって思いましたね。そういう意味では梅雀さん、今回大変だと思うんですけど、もうすでに「伸郎さん」になっていたところが、本当に素敵です。実は私も舞台で大阪弁というのは本当初めてなんですよ。
宝塚で『春琴抄』をやったときの佐助役、あれは船場言葉で大阪弁でもちょっときれいな方で。昭和、戦前戦中戦後あたりの役というのも、本格的に舞台上では初めて。もうすごいドキドキ! でも楽しみです。

〈梅雀〉 僕は大阪弁ってどこがどう違うのか、よく分からないんですけどネイティブなコテコテのパワーがありますよね。コテコテにがんばって生きていかなきゃならない、死に物狂いの時代にぴったりのパワフルな「生活感」があります。

夫婦の人生。日々の苦労も小さな不平不満も、
立ちはだかるさまざまな問題さえも…
いつもあかるく笑い飛ばして生きていきたい。

Q. お二人の漫才はどんな感じになるんでしょうか?

〈真央〉 今回の役柄としては「やっぱりお互いに生まれたときから夫婦だったんじゃないか」「生まれたときからずっと漫才やってたんじゃないか」っていう感じで、そんなに漫才漫才はしてないですね。〈やっぱり伸郎は信子がいないとダメだし、信子は伸郎がいないとやっぱりダメだし〉っていう、そういう夫婦としてちゃんと出来上がるといいなあと思っています。
伸郎、信子の人生は漫才というものが大きなウェイトを占めますが、結局ふたりの人生はどうだったか…例えば戦争や病気というような経験など、すべて人生ドラマということですよね。

〈梅雀〉 そう。すごく強烈なネガティブな要素を生活に抱えながらも夫婦仲が強くなっていく物語。「夫婦漫才」というタイトルには、夫婦の日々、その暮らしの中で避けては通れないさまざまなネガティブ要素も「あかるく笑い飛ばしていこうじゃないか!」みたいな、野太い生命力が加わっているのですよ。

——では、漫才が主軸ではないのですね?

〈真央〉 そう。だから、夫婦喧嘩も聞いてる人にしてみれば何か笑えてしまう。真剣に怒りのぶつけ合いなんだけど、“まるで漫才のようだ”ということ。漫才をやりたくてやってるのではなく、自然にそれが「漫才やらない?」というスカウトに繋がっていく。その辺が、タイトルの「夫婦漫才」になっているんですね。

〈梅雀〉 出演者もすごいコテコテで、どんだけ漫才やるんだろうと思われるけど、実際のところは夫婦の愛情の物語なんです。

——なるほど。「夫婦」がお芝居のテーマなんですね。

〈真央〉 私がついていてあげないとっていう母性本能というか、そういうものを伸郎さんには感じるんですよね。だからキツイ言葉を言って喧嘩しても、お互いがいないとダメ…いい夫婦ですよね。

〈梅雀〉 ごっちゃごっちゃいろいろあるけれども、こういう夫婦で永く過ごしたいなあって見る人に思っていただけるとすごく嬉しいです。

〈真央〉 喧嘩も真剣なんだけど、結局ボケとツッコミの会話になっている…。たとえば、信子は(伸郎と)五つ違いの設定で、小さい時は子役が演じるのですが、もうすでに“リード”してるんですよ。「結婚したろか」「な、なんやねん?」みたいな感じで。女の子って小さいときは男の子より成長が早いってよく言われますよね。それがそのまんま来ちゃった、そんな感じの夫婦じゃないかと思います。

Q. 共演者も本当に個性的な方ばかりですが、稽古場でこの方がいると盛り上がるみたいな方、いらっしゃいますか?

〈真央〉 みなさんですよね。動き出したらどうなるの〜っていう感じです(笑)

〈梅雀〉 それぞれいろんなタイプのものを持ってるから、稽古の初っぱなからボッカーンって来る人と、最終的にお客さんの前で突然変わる人もいるし。まあ、村上(ショージ)さんは、本読みから笑わかしてくれますね。

〈真央〉 でも何か適材適所というか、みなさんキャラクターにぴったりで、きっと面白い作品になると思います。

〈梅雀〉 (演出の)ラサールさんがね、稽古初日に親睦会をどうしてもやりたいって言って、みんなで飲んだんです。それが楽しくて、やっぱりいい作品になるんだろうなっていう気がしました。

 

夫婦物語だけでなく、
人々の支え合いも感じてほしい

Q.最後にメッセージをお願いします。

〈梅雀〉 今、世の中がまた怪しくなってきているし、いつこの物語と同じようなことが起きるか分からない。そうなった時にいちばん大切なものって何だろうと思うと、家族だし、子どもなんだけど、男から見ればやっぱり「女房」の大切さってそれ以上にすごかったりする。そこの一番、根本をすごく感じていただきたいですね。

〈真央〉 夫婦っていいなあ。もし結婚を迷ってらっしゃる方はぜひ結婚をしていただいて、離婚を考えている方はちょっと踏みとどまっていただいて、二人で添い遂げることの素晴らしさというものを感じて欲しいですね。あと、長屋の人の“愛”ですよね。

〈梅雀〉 大変な時だからこそ隣近所で助け合う。そんなものが今、本当に希薄だから…。

〈真央〉 隣に誰が住んでるいるのかさえ分からない時代ですけど、人の調和…みんなで支えあって生きている、何かほっと温かいものを残して帰っていただけたらなって思います。

 

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○あらすじ

 大阪の長屋でまるで兄妹のように育ってきた信子(大地真央)と伸郎(中村梅雀)。器量よしで美人な信子と、ぱっとしない伸郎の“のぶ”コンビは長屋の人気者だったが、ついに伸郎に赤紙が届く。

 戦後、夫婦となり三人の子宝に恵まれたが、定職にもつかずふらふらしている伸郎に腹を立て、毎晩長屋に響きわたるは夫婦喧嘩の声。ところが、この喧嘩が掛け合い漫才のようで面白いと評判を呼び、プロの漫才師としてデビューすることになる。家族を、長屋の人々を、お客さんを笑顔にすることが皆を幸せにすることだと仕事に打ち込む二人だが…。

 戦争、貧困、高度成長、テレビ黄金期、漫才ブーム。激動の昭和から現代を、夫と家族を支えながら、前向きかつ豪快に突き進む信子。伸郎と共に二人手を取り、夫婦で歩む笑いと涙の珍道中の行き先は——。

 

 

『夫婦漫才』

【原作】豊川悦司
【演出】ラサール石井
【脚本】池田テツヒロ
【出演】大地真央、中村梅雀、
川﨑麻世、村上ショージ、竹内都子、上杉祥三、
朝倉伸二、未沙のえる、福本伸一、弘中麻紀、
吉沢京子、正司花江

○日程=11/6(月)~18(土)
○料金=A席/13,000円 特B席/10,000円 B席/7,000円 C席/4,000円
○問い合わせ=博多座電話予約センター
(電話)092-263-5555

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