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Monthly Report! topics & recommend! vol.50【リニューアルした「あじび」の新しい楽しみ方、教えます/福岡アジア美術館】

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Monthly Report

行きたい理由が目白押し!
美術館がもっと身近に


もうお気づきでしょうか、この春の福岡アジア美術館(通称:あじび)」の変貌!1999年の開館以来少しずつ変化を遂げてきた同館ですが、今回のリニューアルはかなり大がかりだったとのこと。これはぜひリサーチせねば!ということで、ナビゲーターとして「あじび」学芸員の中尾さんを誘い出し、リニューアルのポイントを一緒に巡りながら、その楽しみ方を伝授してもらいました。

 

エントランスで待ち受ける
インパクト大の壁画作品

「あじび」へ上る1Fエレベーター前で、中尾さんと待ち合わせ。そう、ここが第一の変貌ポイントなのです! 以前インフォメーションがあった場所、その壁一面が中国人アーティストのブー・ホァ(卜樺)さんによる壁画作品へと変化しました。

 「企画段階を入れると、約半年もの月日をかけて完成した壁画です。大きさにして約4m×11mもあるのですが、ブー・ホァさんの原画をもとに福岡在住のアーティストや学生さんたちが描き上げてくれた大作なんですよ」と中尾さん。




作品名:「最良のものはすでにある」

もともとデジタルアーティストとして人気が高いブー・ホァさんですが、アナログな壁画になっても、そのポップな色使いや躍動感は顕在。そしてよく目を凝らしてみると、博多人形や博多明太子、山笠や福岡タワーなど、福岡モチーフのものが数多く描かれています。ちなみに右側の少女が着用しているセーラー服は、その発祥とも言われる福岡女学院の制服を元にしているのだそう。

 「壁画の色数はざっと見て100種類以上ありそうですが、実際その色の調整が、とても大変だったようですよ。それに、何度も何度も色を重ねて描くことで生まれる絵の具の厚みが、アナログならではの作品のクオリティにつながっていると思うんです」。中尾さんの言葉通り、間近で見てみると確かに表面には絵筆の痕跡もあって、壁画独特の温かみが感じられます。遠くから、近くから、正面から、斜めから…いろんな視点で楽しむことができて、写真もOK。インスタ映え間違いなし!の、人気撮影スポットになりそうです。

 

センス抜群の空間が広がる
新生「アートカフェ」!

続いて、7Fへ。エレベーターを降りて左手に進むと…ありました、生まれ変わった「アートカフェ」! オシャレな書棚が設置され、そこに並ぶのは約10,000冊もの本・本・本! ブックカフェと言っても過言ではない、本に囲まれたカルチャー空間です。文化、歴史、写真集、雑誌、絵本など、テーマやカテゴリごとの書棚に分類されていて、「あじび」ならではの貴重なアジア美術専門書などもあります。これらすべてが無料で読み放題という、まさに本好きにはパラダイスな場所。

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キッズスペースも設置されていて、小さいお子様連れもウェルカムだそう

「カフェ側だけでなく、中央のスペースを挟んだアジアギャラリー側もすべて自由に利用いただけます。好きな場所で好きなように、もちろん休憩目的で寛ぐだけでもOK。ちなみに僕のお気に入りの場所は…」と中尾さんに紹介してもらったのは、明治通りを見下ろす窓側のソファ席。

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のんびり日向ぼっこができそうな、窓側の特等席でくつろぐ中尾さん

紹介ついでに、中尾さんの個人的なおすすめ本も教えてもらいました。「そうですね、例えばこんなアジアの建築の本などは、デザインも素敵ですし写真を見ているだけでも楽しめますよ。あと、海外の美術館で開催された展覧会の図録も、なかなか貴重だと思います」。

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アジアの建築を紹介した本は装丁もオシャレ。手前は、アラーキーこと荒木経惟(あらきのぶよし)氏が台北市美術館で開催した「A LIVE」展の図録

 

リラックス気分を高めてくれる
こだわりのコーヒー&スイーツ

そうそう、カフェメニューの充実ぶりも忘れてはいけないリニューアルポイント。手掛けているのは、焙煎技術に定評がある「イエナコーヒー」です。注目すべきは、ここでしか味わえないオリジナルコーヒー「アジアの翼」。そのほか、展示に合わせてセレクトされる「今月のコーヒー」も気になります。現在は「ミュシャ展~運命の女たち~」が開催中(~5/27)ということで、幻のコーヒーと言われる「コピルワック」など3種類が楽しめますよ。展覧会の余韻に浸りながら味わうと格別かも。

ホットサンドなどの軽食や、手作りスイーツも揃っています。発酵バターを贅沢に使ったスコーンは、季節ジャムとクロテッドクリームを添えて提供されます。イギリスの優雅なアフタヌーンティー気分を楽しんでください。

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ブレンドコーヒー「アジアの翼」(450円)はブラジルの豆「ハニーショコラ」をベースに、東南アジアの「マンデリン」とケニアの豆をブレンド。スコーン(500円)は優しい甘さ

 

まだまだある
密かなお楽しみポイント

本を物色していると、書棚の上に飾られたかわいいオブジェが目に留まりました。しかも、孫悟空に博多屋台など、ほかでは見ないユニークなものばかり。中尾さん、これもアート作品でしょうか?「これは、地元の人形師さんたちによる博多人形なんです。ミュージアム・ショップでも購入できるのでチェックしてみてください」。さらに、まだ内緒ですが、博多の伝統工芸と現代アートのコラボもいろいろと計画中とのことなので、引き続き注目です!

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若手人形師の感性を生かしたオリジナルの博多人形たち

そしてもうひとつ気になるのが、中央の壁に鎮座する大きな絵。独特の世界観があって、見ているとグッと引き込まれてしまいます。中尾さんによると、タイの伝統派画家、パンヤー・ウィチンタナサーンの作品で、ネオ・トラディショナル絵画と呼ばれる新しいタイプの作品なのだそう。ブッダが見つめる宇宙には2つの世界が浮かび、右に浄土、そして左の地獄のような世界には、2001年に起こったアメリカの同時多発テロの様子も描かれています。現代社会へのメッセージが込められた大作。こんなにすごい美術作品も、無料で楽しめるなんてありがたいことです。




作品名:魂の旅
パンヤー・ウィチンタナサーンは、ロンドンのタイ仏教寺院やバンコクのシャム商業銀行をはじめ、数多くの壁画を手がけたことでも知られる代表的な画家

せっかくなので、ミュージアムショップも覗いてみましょう。展示に関連したアイテムやアーティストグッズはもちろん、アクセサリーや雑貨も扱っています。売れ筋は、インドから直輸入しているというカード類。日本でここまでの品揃えがあるのは、ここだけだそう!

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スペースを利用した
イベントもぞくぞく開催予定

楽しむポイントが盛りだくさんすぎて、すっかり長くなってしまいました。最後に、アートカフェでは今後、さまざまなイベントを企画しているそうです。近いところでは、5月12日(土)に「アートカフェ」のオープンを記念した、本、アジア、カフェがテーマのクロストークを開催予定。事前申し込みが必要なので、詳細はこちらをチェックしてください。

http://f-museum.city.fukuoka.lg.jp/museumweek/event#event03

これまで、美術館というと気になる展示を見に行くのが中心でしたが、ちょっとした空き時間の休憩に、あるいはコーヒーや本を目的に、もっと気軽に立ち寄ることができそうです。身近になった「あじび」を、自分らしいスタイルで自由に楽しんでみてください!

 

福岡アジア美術館
【住所】 博多リバレインセンタービル7F、8F
【電話番号】 092-263-1100
【営業時間】 10:00~20:00(ギャラリーへの最終入場は19:30まで)、カフェは11:00~
【定休日】 水曜(祝日の場合、翌平日)・年末年始
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/