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2014.09.18

Monthly Report お知らせ

Monthly Report! topics&recommend! vol.6【第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014:前篇】

待望!5年ぶりの開催!感じるアートイベント、満載。

第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014【攻略ガイド前篇】


 

やっと帰ってきました!待望の「福岡トリエンナーレ」。

アジア21カ国・地域の現代美術の最新動向を3年に一度紹介する大規模国際展も、今年は第5回目。

今回は46人・組のアーティストの作品を紹介するほかアーティストや学芸員によるイベントがもりだくさんです。

そこでその見所やチェックポイントを前編、後編と2本立てでお届けします。

 トリエンナーレの攻略ガイドです!

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山木学芸員に直撃Q&A!

ズバリ!今回の見どころは!?

 福岡アジア美術館には、現在7名の学芸員が常駐しています。それぞれがさまざまな企画展を担当する中、全員で取りかかるのが「福岡アジア美術トリエンナーレ2014(FT5)」。今回、お話を伺った山木裕子学芸員(下写真)に、トリエンナーレの魅力とその見どころをご紹介します。

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Q1:まずは、福岡の“トリエンナーレ”の特徴を教えてください!

 A:世界の中でも、たくさんの“ココだけ!”があるんですよ。

トリエンナーレとは、3年に一度開かれる国際美術展覧会です。2年に一度の展覧会がビエンナーレといいます。ここ10数年で世界各地で盛んに行なわれていますが、当館では1999年から開催しています。「福岡アジア美術トリエンナーレ」の特徴は、

  1. アジアのアーティストの作品に限定していること
  2. アーティストが滞在し、作品制作やワークショップ、トークといった「交流プログラム」を行なっていること
  3. 美術館が主体になって開催しており、美術館の通常の業務と連動していること。(例えば、展覧会終了後、出品作品の一部が所蔵品となったり、これまでの調査や研究の蓄積が展覧会に反映していることなど。)

 これらは他にない、もしくはレアな取り組みなのです。

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Q2:では、FT5の見どころ、チェックポイントを教えてください。

 A:福岡“初”、福岡“発”の展示やイベントがとにかく満載なんです。

 今年は福岡アジア美術館開館15周年という節目。第5回目となる今回のトリエンナーレは、福岡初、福岡発をコンセプトにスペシャルな企画が目白押しです。まず、テーマは「未来世界のパノラマ─ほころぶ時代のなかへ」。アジア21カ国・地域から約36人・組の美術作家を紹介します。

 

★Check Point1 様々なメディアの作品があり、映像作品も多いこと。

未来志向のパノラマ的想像力で、これまでの形式や素材、手法、テーマを超える表現を繰り広げる作家たち、あるいは、従来「美術」として紹介されなかったジャンルのクリエーターたちを厳選しました。

映像作品

ブー・ホァ/卜樺(中国)「未来の最終段階」

 

 ★Check Point2 フリーパスを導入!

今回は映像作品も多いのでゆっくりと鑑賞いただけるよう、フリーパスを初めて導入します。全部の作品を隅みから隅までご覧いただくには「3日」ほどかかるのではないでしょうか。アートにたっぷり浸れる秋日も5年ぶりのこと。今回はお得で便利なパスをぜひご活用ください。

■ワンデーパス
一般1,500円(1,000円) /高大生1,000円(500)
■フリーパス
一般2,000(1,500円)/ 高大生1,500円(1,000円)
※中学生以下無料、( )内は20人以上の団体、65歳以上の料金。

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★Check Point3 街中で連携プログラム開催!

FT5会期中、参加作家たちは福岡市内や周辺のアートスペースでも、同時期開催する展覧会や映画祭に参加し、新作発表やワークショップなどを行います(糸島国際芸術祭2014/アジアフォーカス・福岡国際映画祭2014など)。また、本展とは別に、市内のさまざまなアーティスト&アートスペース主宰による、アートイベントも百花繚乱。まち中がアートであふれます!福岡アジア美術館でも「アーティストトーク」「学芸員によるギャラリートーク」は必聴ですよ!

オープニング

 

 

★Check Point4 世界初!モンゴル画を一挙紹介!

今回FT5では、21ヵ国・地域の若手作家を個々に紹介することに加え、特定の地域やジャンルなどに見られる新しい美術の動きを伝える「特別部門」を設けます。今回は現代「モンゴル画」(日本の「日本画」に相当)の新傾向を世界で初めて紹介します。線描を主体に遊牧民の生活などを描いてきた「モンゴル画」には、近年、これまでの伝統を大きく乗り越えた革新的な新潮流が生まれています。現代の社会問題や女性の感性に注目するテーマや、ダイナミックな構図の実験は、「モンゴルらしさ」のイメージを完全にくつがえし、グローバル化していく都市文化を生きる若者たちの意欲的な表現、その変化を牽引する新進気鋭の作家10人25点の作品を一挙に展示します。

 

◎特別部門「モンゴル画の新時代」

 モンゴル画 もんごる画#

【左】ガンボルディン・ゲレルフー(モンゴル)「欲望」【右】オノンギーン・ウルジンハンド(モンゴル)「父の不在」

 

Q3:最後に。今年だけの楽しいイベントなど、ありますか。

 A:スペシャルドリンクや公式グッズは見逃せませんよ。

 7階彫刻ラウンジ周辺でも関連企画が盛りだくさんです!文化芸術情報館アートリエでは、アーティストへ手紙を届ける「ほころびポスト」を用意。その他、ミュージアムショップではクリアファイルや缶バッジなどの数量限定FT5公式グッズ、FAAMカフェではスペシャルドリンクの提供など。どうぞお楽しみください!

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いかがでしたか?

後編では、今まさに来福し、交流ブログラム真っただ中のアーティスト3名をご紹介します!

 

 

 

第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014
〇日程=開催中~11/30(日)※水曜休館
〇場所=福岡アジア美術館全館
〇観覧料=ワンデーパス 一般1,500(1,000)円 高大生1,000(500)円
フリーパス  一般2,000(1,500)円 高大生1,500(1,000)円
※( )内は20人以上の団体、65歳以上の料金

http://www.fukuokatriennale.ajibi.jp/

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