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Monthly Report! topics&recommend! vol.6【第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014:後篇】

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Monthly Report

待望!5年ぶりの開催!感じるアートイベント、満載。

第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014【攻略ガイド後編】


 

トリエンナーレの攻略ガイド、前編に引き続き、今回は3人のアーティストと本展の見所をお届けします。

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アーティストに会いたい!

〜交流プログラムより〜

アーティストが来福し、滞在して作品制作やアート活動を行う「交流プログラム」は、福岡アジアトリエンナーレの真骨頂です。5年ぶりのこの機会、みなさんより一足早くその現場に潜入!今、まさにアートが出来上がるところに遭遇しました!

 

 

チェ・ジョンファ(韓国/インスタレーション)

「メイド・イン・コリア」をテーマに、安価なプラスティック製のキッチュな日用品で、空間をカラフルに変貌させる名人。

芸術=生活。

何も特別なことではありません。

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 一面、赤と緑!よく見るとザルです!3600個のザルをアート作品に仕立てるのは、世界的にも著名な韓国のアーティスト、チェ・ジョンファさん。韓国のどの家庭にもあるというプラスティックのザルを、結束バンドで結びつけていきます。

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「私の作品は質問がすべてです。“これ、アートですか?”と。アートには正解も不正解もなく、見る人々によって、何十億という“その答え”があります。だからザルだってなんだって、暮らしの中のモノがアートになるんです」と、チェさん。

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30年もこのコンセプトと向き合ってきたチェさん。ボランティアスタッフと一緒に、組み上がるザルの「柱」。その大作、楽しみです。

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プリラ・タニア(インドネシア/インスタレーション)

食物・エネルキーの生産・消費・廃棄のサイクルを、紙のパッケージを切り抜いて表現し、現代社会の問題を問いかける。

私たちが毎日食べているものが

環境に影響するんです。

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制作室の片隅で、プリラ・タニアさんは作業をしていました。机ひとつあれば十分、といったふうで、静かに、色とりどりの紙をカッターで小さく切っています。

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よく見ると、なんと食品パッケージの紙箱です!しかも、日本のもの!「福岡の家庭にあるものを呼びかけて持ってきてもらいました」と、プリラさん。

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「食品の紙箱を切り抜いて、食品が手に入るまでの長い過程を分析し、図式化しているんです。それによって食品の生産に必要な化石燃料や電力の供給といった“成分”に、いかに食品生産が依存しているかを明らかにします」。タイトルは「E」。エナジーのE、エコのE…。プリラさんが考える「食」とさまざまな環境の関係性です。キッチュで、やさしいけれど、その裏側に強い意思が見え隠れする、そんな作品に仕上がりそうです。

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ミン・ティエン・ソン (ミャンマー/インスタレーション)

あの追憶の時代…幼い頃の記憶をたどり、子どもの玩具を白い布を使って大きく立体化。

子どもはみなストーリーテラー。

その“異界(物語)”への入口がおもちゃ。

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制作室に入ったとたん、天井から吊るされた大きな帆布製の馬に圧倒されたました。ミンさん自身が子どものころ遊んだおもちゃ(とくに伝統的なもの、手作り)の記憶だそうです。「子どもはみなおもちゃで空想遊びをしている時、独り言を言いますよね。それに気づいた時、この作品が生まれました。ありったけの想像力を駆使し、物語(=異界)を作り上げる。私もそうでした」。と、ミンさん。それがこの<異界(馬)>です。

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福岡のテント屋さんで入手したという素材の布。触ってびっくり、本当に厚手のテント布なんです。「吊り下げるのでこれくらいの頑丈さが必要なんです」。ミンさんにとっては床が作業台、プリラさんとは対照的です(笑)!

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パーツ、パーツをミシンで接いで。ミンさんの頭の中ではもう、子どものころのあのおもちゃの馬の姿の全貌が出来上がっています。童心に戻って見てみれば、ミャンマーの白馬があなたに語りかける声が聴こえるかもしれませんよ。

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山木学芸員に直撃Q&A!

 ズバリ!“アートの見方”を教えてください!

 福岡アジア美術館には、現在7名の学芸員が常駐しています。前編でもお話を伺った山木裕子学芸員(下写真)に、後編では「アートに詳しくなくても、存分に楽しめるアート鑑賞術」をご指南いただきました。

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心得1 『まず、立ち止まってじっくり見てみましょう。』

現代美術の作品は、見慣れないとわからないことも多いです。ですから、ビギナーが作品を前に「何を表現したいんだかさっぱりわからない」と感じても、はずかしいことではありません。大事なのは、作品に接した時「わからない」なんて心を閉じてしまわない事。わからなくても、まず、1点1点の作品の前にまず立ち止まってください。その上であらためて作品を見て、その作品が「なんか、好き」と思ったら、その好きな理由を探す。「この色が好き」「この仕掛けにワクワクする」…「好き」を探すこと。トリエンナーレはそのきっかけにしてみてください。たくさん見れば見るほど、作家の言いたいことがわかるようになってくるものですよ。

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心得2 『ノーヒントより、「解説パネル」を参考に。』

 お伝えしたように、現代美術において作家のメッセージを理解するのはちょっと難しいこともあります。また、アジアの国々は様々な社会、文化、宗教的背景をかかえていますので、わかりづらいこともあります。そんな時には「ノーヒント」で理解しようと気張らずに、「解説パネル」や「パンフレット」を読んでみてください。すんなり、作者のメッセージに到着することができます。すると、アート鑑賞の時間はもっと楽しくなりますよ。会期中「図書閲覧室」では出展アーティストの情報があります。まず、ここでその情報を入手してもいいですね。

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心得3 『リアルな臨場感を、楽しもう!』

 トリエンナーレの醍醐味は、なんといっても交流プログラムなどを通した臨場感!作家の制作が生で見られたり話しをすることができます。また、館内には作品以外にも、面白いものがいっぱいちらばっています。たとえば、アーティストが制作していた交流スタジオには写真のようなノートがありました。これはボランティアスタッフ(登録はなんと200名以上も)が、この数ヶ月、アーティストをサポートした日々の記録が記されています。作品が今、そこにあるのは、作家はもちろん、福岡のボランティアスタッフたち、縁の下の力持ちがいてこそ。まさに、FT5はたくさんの方々に支えられているんです。出来上がった作品もステキですが、FT5にはたくさんのリアルなパーツがちりばめられています。

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いかがでしたか?完成した作品は是非会場で見てみてください!

今年のトリエンナーレはいつもよりパワーアップ!!この秋は、週末ごとにアートにどっぷり浸ってみてください。

 

第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014
〇日程=開催中~11/30(日)※水曜休館
〇場所=福岡アジア美術館全館
〇観覧料=ワンデーパス 一般1,500(1,000)円 高大生1,000(500)円
フリーパス  一般2,000(1,500)円 高大生1,500(1,000)円
※( )内は20人以上の団体、65歳以上の料金

http://www.fukuokatriennale.ajibi.jp/

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